プカプカとYAZAWA
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フォーク・ブルースの名曲「プカプカ」は多くの歌手に歌われている。作者であり最初に歌った人である西岡恭蔵は、フォークブームが去ったあとは、自らの歌の活動のほかに、矢沢永吉のいくつかの作詞をした。「今・揺れる・おまえ」「古いラブレター」「東京ナイト」などの詞を書いた。
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だから西岡恭蔵が命を絶ったとき、お葬式に矢沢永吉が現れた。そのときの矢沢永吉は決してスターとして振る舞うことなく、YAZAWAではなく、静かに手を合わせ、立ち去ったという。
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西岡恭蔵が「プカプカ」を歌うときは、イントロでセリフみたいな歌を歌ってから、「俺のあんこはタバコが好きで…」と本編が始まる。
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おいらを風来坊にした
いかしたあの子
冬の雨の相合い傘さ
いかしたあの子
通りすがりのこの街で
君の涙を見たものだから
それがためで
いまじゃおいら こんなに
おいらの話 聞いとくれ
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