我が祖、永井荷風

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浅草六区通りでは、街灯に浅草ゆかりの芸人たちの写真が並ぶ。榎本健一、古川ロッパ、田谷力三、深見千三郎、浅香光代、渥美清など。

その中に、僕の四代前の師匠、永井荷風がいました。(れいゆ←高田渡←高田豊←佐藤春夫←永井荷風)

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この浅草芸人のパネルの中に添田唖蝉坊がいないことが残念ですが、唖蝉坊の系譜として、なぎら健壱さんの写真がある。

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永井荷風さんは、偉い文学者と、ハレンチ怪人を両立させた、数少ない人だ。

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しかし、ビートたけしさんゆかりの店として、よくテレビに出てくる、元コメディアンのご主人がやっている捕鯨船という呑み屋さん。現在は建物が真っ青に塗られていて、まったく粋ではなく、びっくりしました。

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東洋館では、おぼんこぼんのこぼん師匠がスーツケースを持って東洋館に入るところを撮影していた。普通に入ってはいかず、何歩か歩いて、劇場入りするシーンを。ああいうバラエティ番組のワンシーンは、お芝居なんですね。

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そうした「浅草は芸人の町だなあ」みたいな世界観よりも、芸人になれなかった永井荷風のほうが、まさに芸人らしいのだった。

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