A太郎の「明烏」、ぜん馬の「死神」

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昔昔亭A太郎師匠は、わざとゆっくり出てきて、わざとゆっくり座ったりする。もっと前の時代の人だったら、赤塚不二夫や山下洋輔やタモリの仲間内にいそうな人だ。

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撮影タイムがあるのだが、iPhoneを出すのが遅くて、このときはもうほんとうは撮影タイムではなくなっている。撮影タイムが終わった直後の写真です。ゴメンナサイ。

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「明烏」を聴きました。前に末廣亭で「たがや」を聴いたので、タナトスからエロスの落語世界旅行。そして人生は豊かさを得ていく。

このあと、上方講談の旭堂麟林さん、活弁の坂本頼光さんと続き、立川ぜん馬師匠の「死神」を聴いて閉幕。

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外に出ると、上野の空は、宇宙のように静かだった。

あの世のロウソクの火は消え、江戸には満月が浮かぶ。死神が、虚実をひっくり返したのだ。

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