圓歌師匠と海老名家は実在する

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浅草演芸ホールの招待券がもうひとつあったので、また行きました。

元弟子にパワハラ告発の署名と裁判をされている四代目三遊亭圓歌師匠は、高座でお客さんを楽しませているはず。あのような変な署名やら裁判やらは、現実には特に影響がないはず。それを実際に確かめたかったのだ。

落語芸術協会しか見たことがなかったので、落語協会も見たかった。

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圓歌師匠はベテランなので、出番は最後のほう。

出てくるなり、「ホラン千秋です」。爆笑。すごい。意味を超えていた。

お客さんたくさんいたし、みんな楽しく笑っている。誰も野次なんか飛ばさない。芸能を見にきているのだから当たり前だ。圓歌師匠も、一切プライベートなことを言わない。笑いのためだけにそこに存在する。

落語ではなく漫談みたいなネタで、ずっと漫画のキャラクターみたいに演じきって、笑いを連発させていく。

しかも最後が凄かった。

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私と天皇陛下は! 同学年! でも学校が違う!(笑)

向こうは学習院! 私は少年院…(笑)

少年院のほうが上なんです!(笑)

筆記試験がありませんから!(笑)

…実技試験があります(大爆笑)

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林家正蔵師匠(こぶ平だった)も、すごく面白かった。名人だった。

「一眼国」という落語をやっていた。見世物小屋の主が、商売にしようと一つ目を探しに行く。一つ目の少女をつかまえるが、それを一つ目の国の人たちに見つかり、少女をかどわかしたと、お裁きに。お奉行様やお百姓、みんな一つ目。「みんな一つ目じゃねえか。こんなにいらないんだよ。一人でよかったんだよ〜」と怖がっていると、「おもてをあげい」。見世物小屋の主が顔を上げると、「お奉行様!こやつ、目が二つあります!」「何だと。では裁きは中止だ。見世物に出せ」

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弟の二代目の三平師匠(いっ平だった)も、なかなか面白かった。

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インターネットやテレビや人の意見だけで、海老名家に対して間違ったイメージを抱いてしまっていた。

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林家ペーさんは、次元がねじれてしまっていた。あらびき団の世界だった。でも、「はとバス」の浅草ツアーの一環で途中からドッと入ってきたお客さんたちが楽しんでいた。それが東野さんと藤井さんの効果になっていて、救われた…。というより、パー子さんの役割かな。

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