精神貴族としての1972年の高田渡

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「ヤング・フォーク」という音楽雑誌の表紙です。1972年4月号。

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楽譜やコード譜が載っていたり、フォークシンガーやロックミュージシャンをアイドル的に扱った面白いコーナーが載っている。

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この頃は、高田渡や岡林信康らインディペンデントなフォークの人と、はっぴいえんど系の日本語ロックの人と、吉田拓郎や泉谷しげるらメジャーなレコード会社のフォークの人が、一緒に混ざって特集されたりしていた。その中で、高田渡はフォーク界の親玉的な扱いで、癖のあるカリスマ的な立場だ。

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この写真は、かっこつけているのがへんてこだ。

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当時は、「精神貴族」という言葉が流行っていて、その言葉の持つ生命感や矜持は、芸能界へのアンチテーゼであるフォーク歌手たちとの親和性があったみたいだ。

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