心と眼にいい画廊
ギンザ・グラフィック・ギャラリーを出て歩いていると、至峰堂画廊というところがあった。
3人の絵描きが寿司や果物や缶詰を丁寧に描いて、とぼけた題をつけていた。みな正面を向いている。
画廊は小さく、お姉さんがいた。紺色の階段をのぼって2階にあがると、昔の画家による食べ物の絵が展示されていた。
横尾忠則展より、こちらのほうがよかった。
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階段を降りるとき、天井下に書が掛けられていた。
「君子は豹変す 中川一政」
僕のことか。
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至峰堂画廊にはキャッチフレーズがあって、「心と眼にいい画廊」と書いてある。眼にいいだけの新宿眼科画廊を超えていた。
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